新年のご挨拶2017

皆様にとりまして、さらに良い年となりますように。

くくれカレー
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シャーロットちゃんin京都

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去年8月に第1弾の再放送と第2弾を観てすっかりはまった『京都人の密かな愉しみ』というドラマ。その第3弾が土曜日に放映されました。シャーロットちゃんが外国人目線で「意味分からんわ」と京都人をこき下ろすという趣向(書籍『京都ぎらい』の影響でしょうか)を取り入れた今回は、前回とは違い多少コミカルで軽さがありましたが、後半のじんわり、やんわり、しみじみとした雰囲気が漂うとこのドラマらしくしっくり来ます。ナレーションも井上あさひアナウンサーから伊東敏江アナウンサーに変わりましたが、落ち着いた声なので安心して聞けます。高畑淳子ほどに大げさではないけど存在感のある銀粉蝶の演技も忘れられません。
アメリカのドラマを観ると日頃の言動が雑になるのですが、この番組を観ると「ああ、日本人として毎日を大切に生きよう」と感じ、日頃の行動も落ち着いて丁寧になる気がします。単純な私。


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翌日、日曜日には去年9月の第1弾に続き『名探偵キャサリン』の第2弾が放映され、またもやシャーロットちゃんが京都で大活躍。30年来の山村美紗ファンとしては、『消えた相続人』の初映像化ということで期待しました。「2時間モノのサスペンスドラマのファン」と「山村美紗ファン」は別物なので、果たして前者はどう感じたのか。物足りなかったかな。後者である私は満足ですが。
シャーロットちゃん、よく日本語のセリフを憶えて演技するもんだなあと感心します。今後も、母国アメリカでよりも日本でのほうが活躍できるのかも。あの繊細さはアメリカでは埋没してしまいそうです。

『サンバ』

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(source)

「映画『最強のふたり』の監督と主役が再びタッグを組んで・・・」という宣伝文句しか前情報がない状態で観たこの映画。クスっと笑えてハートウォーミングな話を期待して観ると大間違い。パリであのテロが起きたこのご時世、笑えない極めてシリアスな不法滞在者の話です。

冒頭のシーンがとても象徴的。パーティーに興じる白人たちの部屋からカメラは厨房へと移動します。白人のパティシエが作る華やかなデザートの皿が並び、カメラはさらに奥のコーナーへと移ると、そこには皿洗いをする黒人たちが。

下働きしかできない不法滞在者の黒人男性サンバ、訳あって今は移民支援団体で働いている白人女性アリス。「正規のルート」から脱落したこの2人が置かれた環境は、自分だけでは変えることはできません。それでも、指の間から零れ落ちる砂のような幸せを求めて、少しずつ前に進もうとする2人。

アリスを演じるシャルロット・ゲンズブールの繊細でか弱い雰囲気。
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この別れの表情を見ると思い出すのはこのシーン。

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『駅』のいしだあゆみ。

生まれ落ちた条件によって人生は大きく左右されます。思いがけないことによって予期せぬ道を歩むこともあります。運命にもてあそばれることに対して人間は無力です。でも、前に進む力があります。そもそも「正規のルート」なんて人生は無いのですから。

『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』

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(soure)

この映画を観て感じたことは2つ。

1つめは、正直に言うと、期待以下だったこと。私が何を期待していたかというと、本当に転落した人生。これではまだ転落していません。ただビジネスが上手く行かなくなり生活の幅が狭まっただけの話です。破産したわけでもないので住む家もあるし、車もある。幅が狭まったにもかかわらず以前の生活レベルをキープしようとする妻(ジャッキー)に対して苛立っている夫(デイヴィッド)が興味があるのはビジネスの再建だけ。

皮肉なのは、デイヴィッドが経営するリゾート物件の販売会社の朝礼では、客に物件を買わせる理由として「休暇を取って、家族団らんの時間を持とう」と言っていたこと。デイヴィッドが家族と団らんの時間を過ごしているのは最初の買い物シーン以外には一度も見られません。そして、彼の口から家族を愛しているというセリフも一度もなかったと思います。

また、こちらのサイトに監督のインタビューがありますが、日米のビジネス慣習の違いにより私はデイヴィッドのビジネスに対する姿勢に監督とは違う意見を持ちます。そして、妻のジャッキーに対して肯定的な感想は持ちません。


2つめは、彼らは何かを証明したいがためにずっと物質を追い求めているのだなということ。「可能だから」「ふさわしいから」という発言からもそう感じますし、家の中は必要以上の物にあふれています。

奇しくも、昨日の新聞に掲載されていた記事。今のアメリカの20代は「ミレニアルズ世代」と呼ばれ、車の家の保有に関心が無く、健康志向、買い物はネットという傾向にあり、このような中高年の世代とは異なる消費行動に対応できずに苦戦している企業も多いのだとか。この映画の主人公夫妻とは正反対のベクトルで進んでいる世代です。

興味深かったのが、この主人公夫妻の養子である16歳(当時)の女の子のセリフ。
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この子は、いつまでこの感覚で生きていけるのか。是非、ずっとこの感覚を持ち続けていくことを希望します。

『バタフライ・エフェクト』

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(source)

とても有名な映画で、名前だけはよく知っていました。あらすじも知らずに観はじめたところ、あらあらあら…と予想外の展開になり、最後は心が温かくなる気さえする作品です。ラストシーンではアシュトン・カッチャーとエイミー・スマートが雑踏の中ですれ違うのですが、お互いに振り向くタイミングが違い、顔を合わさないという演出。それがお互いにとって幸せという結末。

ネタバレは、こちらの『脚本の書き方』という映画脚本のサイトで論理的に説明してあります。

この作品を観て思い出したのが『エンジェル・ウォーズ』というアクション・ファンタジー映画。その理由は、両作品共に「自分の人生は自分で決めることができる」ということを感じさせてくれるからです。

生きていれば、自分の意に反することが起きるし、その原因を自分以外に求めてしまいます。でも、もっと俯瞰的に大きくとらえれば、自分の人生は自分で決めているのだと思います。渦中にいると、なかなかそうは思えませんが…。